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  無弦弓 20080723

  無弦弓

                       吾生まれて世にはぐれたる迷ひ子の・・ゆるり、ふらり、と独り言 戯言 〜〜日本の古典文学と詩歌を読みすすめています

キーワード:諸国百物語  森鴎外の百物語   過去記事もくじ

諸国百物語百番目のお話し 『百物がたりして富貴になりたること 』です。
百物語をしてお金持ちになってしまうという意外な展開におどろきました。
いえ、驚いたといっても、これが本家本元、怪談百物語として記載されたお話しの最古、
諸国百物語の百番目の『最終話』になるのですがね。
兎に角、お話しをはじめるといたしましょうか。
(つたないですが現代語の意訳をつけます。え〜間違っていたら笑ってゆるしてくださいね)

諸国百物語 最終話 巻之五 二十

 

百物語して富貴(ふつき)になりたる事

京五条ほり川の辺に米屋八郎兵衛と云ものあり。

そうりやう十六をかしらとして子ども十人もち、久しくやもめにてゐられけるが、あるとき子どもに留主をさせ、大津(おおつ)へ米をかいにゆかれけるが、子どもによく╱╲留主(るす)をせよ、めうにちかえるべしといひをかれる。その夜あたりの子ども七八人よりあひあそびて百物がたりをはじめけるが、はやはなしの四五十ほどにもなれば、ひとりづゝかへりてにちには二三人になり咄八九十になりければ、おそれてみな╱╲かへり、米屋のそうりやうばかりになりにけり。